2009-QA::自由経済と計画経済の差

Q :

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Ans :

ヒトはどんな英知を集めても、未来は不確実であり予測できないのです。

が、経済は、なるべき未来のことを予測して、不確実なことを排除することで、安定的なことを望んでいるのです。 で、不確実な中で、判断材料を集めて、経済や事業を計画して実行しています。

この不確実な未来をどう計画するかで、集合知を使うか、一つの英知を使うかの差が、市場経済(資本主義経済)と統制経済(計画経済)です。

経済で、未来の不確実性なコントールするのに、おカネを使って、不確実性をコントールする方法が取られます。

不確実性(リスク)を取って、投資することで、経済が回るのです。

計画経済は、その時の知を結集して行われますが、ヒトの知は不完全なので計画に誤りやミスなどが起こります。が、ヒトには、正常性バイアス、確証バイアス、保守性などの認知バイアスがあるため、その誤りを修正できず、結果として、計画経済は成立しません。

資本主義経済(市場経済)では、市場にて投資の判断が、個々の取引の中で実行されています。つまり、市場に参加する多数のヒトが、各々の事業計画で各々の投資がされます。 この場合、多数のヒトの知により、経済全体の不確実性を解消することになる。つまりは、集合知を活用した仕組みなのです。 集合知は、多面的で、フレキシブルなので、結果として、計画経済よりも、リスクを下げることができるのです。

ということで、現在の経済体制としては、結果として、リスクを下げることができる市場経済が採用されています。