2009-QA::金融緩和と経済成長
Q :
Ans :
革新的な企業が出てこないのは?
グローバルな時代になって、 大規模な投資資金を集められる企業が、革新的な技術を生み、市場を独占するようになってきています。
日本は、人口が1億2千万人程度で、市場が小さいため、世界規模の投資は、アメリカ(英語圏)や中国にいってしまいます。
グローバル化と製造技術の自動化で、生産設備さえあれば、それなりの品質のものが作れる時代。生産がグローバルで最適化すると、人件費の安い国が競争力を持ち、日本は立ち撃ちできません。
金融緩和のツケとは?
アベノミクスの大規模な金融緩和で、日銀が市中にあった国債を、民間銀行から、かなり買い入れましたので、実は、その分、チャラにはなりませんが、いろいろと工作は可能になってます。
基本的に、赤字国債は、政府が黒字にならない限り、返せませんし、政府は財政黒字を目指していないので、返さない予定です。200年くらい借り続けて、日本の人口が、5000千万人くらいになる頃には、独り身老人が残した財産が国庫に溜まっているので、それで返せます。
ツケは、200年のうちに、自然と払えます。
企業がぼけているのは?
高度成長期に、製造業、輸出産業で、うまくいった後に、
バブルで、本来の価値以上に、住宅価格が上がり、その分、本来、支払う以上に給料を上げたため、
バブルが弾けた後も、給料を下げられない日本の雇用慣行で、氷河期世代を生みました。
まぁ、バブル、リーマンショックを経たせいで、革新的なことをできることよりも、リスク管理、現状維持ができることが、企業内では評価され、そういうヒトが今は出世して経営層になってます。
そういった意味で、企業の「ボケ」ているようには感じます。ゴーン氏くらいがめつい経営者でないとね。
つまりは、企業経営者が、危機感を持たずに、現状の利益にしがみつき、リスクを取らないという「ボケ」た経営をしているということ。
サラリーマン社長じゃ、無理なのだと思います。創業社長じゃないと、なんか社内の理屈優先で、忖度のできるキャラが経営層になってしまいますね。