2011-公正な資本主義

Q :

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Ans :

グローバル資本主義は、モノ、カネ、ヒトを、グローバルな市場で、需要供給でバランスすることで、経済を運営する仕組みです。

グローバルで市場がバランスしても、一か国の中では、バランスしません。それは、考えれば、当たりまえのことです。

特に、ヒトは、どうしてもヒトが、土着な土地にこだわり、グローバルには移動しないため、需要と供給にひずみが発生します。

企業経営側(経営学)は、 如何に競争しないかを、如何に市場を寡占化していくかを、考えて行動しています。

政府側(経済学)は、 如何に競争させるか、如何に市場を寡占化させないかを、規制していきます。

互いにインセンティブが異なります。近年、企業側(資本側)の意見が尊重された政策が行われてきました。

ピケティ教授が、g<rの式を示したように、資本(資産)を持っている方が、 その資産を拡大していくのが資本主義社会です。

資本(資産)により生産する(おカネを生み出す)手段を持たない労働者は、資本家に労働の成果を搾取されます。これは、マルクスの指摘した通りです。

このような資本の特性を規制しながら、社会は運営せざるおえないのです。

資本主義は、資本蓄積で、個人差が出る仕組みなのです。よりそれを是正する仕組みも全体で構築する必要があります。

で、各政府は、機会や教育などを平等、公正にしようと、運営しています。でも、グローバルで監視をできないため、強欲な金融企業が、経済を不安定にしたり、GAFA等のグローバルIT企業が税金逃れしたりと、問題は尽きないです。

一時期、正しさ実証もされていないトンデモの新自由主義というイデオロギーが、政策を席巻して、資本主義が悪い方向を向きました。これは、資本家が、自分の利益を得るために、ロビー活動を行い、政治を動かしたためです。

今は、行き過ぎた新自由主義は、多くの問題を発生させることが分かり、アメリカは自国第一主義へ、イギリスはEU離脱へと、揺り戻しが起こっています。

我々は、これらの失敗を通して、より、資本主義を良いものにしていくよう、監視していく必要がありますね。