2012-未来予想:GAFAのBtoB

取引には、コストがかかります。 全く知らない相手と取引する際には、相手の品質レベルが、こちらの想定するレベルかを、情報を交換しながら、契約するか否かを決定します。

取引の内容が、仕様に対するすり合わせが多いほど、その取引コストは大きくなります。仕様が標準的であり、すり合わせがないなら、その取引コストは小さくなります。

コモディティな製品・部品であれば、市場を通じて、調達が可能となります。標準化された規格があり、どこから調達してもさほど問題がないものも最近は多いです。

巨大プラットフォームが提供する企業間取引が何を指しているかは不明です。企業が大きくなるほど、取引量が大きくなるし、納期なども重要になります。品質・コスト・納期(QCD)と合わせて、サービスも含めて提供を受ける場合は、サービス員のスキルなども考慮することになります。

企業間取引は、上記のような内容に、リスクも含めて、判断して、相手先(サプライヤ)を決めることになります。

現在、Amazon等が提供するプラットフォームでは、企業間取引も支援するサービスも出てきていますが、多分、MROやOffice Supplyのような分野だと感じます。

企業間取引は、取引量やフォーキャスト等の取引先に提供している情報を、他企業には秘匿したい情報もたくさんあります。

企業間取引のプラットフォームは、EDI等で、既に、それなりに存在しており、そのネットワークが、AmazonAWSや、GoogleのCloud Platformにあがることは想定されます。

2025年には、企業ITシステムは、AWSGCP上に構築されるように変わります。

上記は、材料や部品、ハードウェア製品を意識した回答です。

各個人が財を供給する体制については、ハードウェア系は無理かなぁと思います。取引量が大きく、前掛金、前払い等の契約はしないので、個人で、例えば6か月で、5000万円分の製品の供給の取引をするにも、信用等の審査で通らない。企業・法人で、信用に値する審査を通って、初めて、発注されます。

でも、フリーランスが財を提供するのは、ソフトウェア系のサービスなら想定可能です。

大規模な金融システムや、制御系システム等で、1970年代の汎用機から脈々とシステム化されてきた分野は、今まで通り、SIerが元請けとなってシステムを保証していくし、

企業内の基幹系システム(企業法で報告が必要な財務資料を作るために、必要な会計、人事、生産、販売、等のシステム)は、SoRと言われますが、パッケージ化が進んでおり、基本的には使われ続けます。 ただ、パッケージ化が進んでおり、これも運用上は、クラウドになっていきます。クラウドになると、このシステムの改修、運用、保守を行うエンジニアをどう調達していくは、予測できません。

基幹系システムに関する改修・運用は、ユーザ企業の人材が空洞化していて、外注(or SIer)なしには、回らない企業がほとんどです。このような基幹システムは、25年前くらいのシステムを、つぎはぎして運用していることが多く、クラウド化には向いていないし、運用ノウハウがないと対応できないジョブなのです。どうなっていくか・・・・わかりません。

で、各個人がフリーランスとして、サービスを供給できるようなジョブは、 Web系か、これから起こるIoTとMLとかの分野のシステム等と思われます。SoRと対比して、SoEとかSoIとか言われるシステムとなります。 この分野は、フリーランスが、サービスを提供するような方向に変わっていく可能性はあります。が、これも、取引における信用問題が解決することが重要となりそうです。