2101-政府支出が黒字がよいのか

Q :

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

Ans :

政府は、基本的に赤字です。黒字になったのは、1991年のバブルの頃に1度だけです。 より、政府は赤字で問題ありません。

現状、問題なのは、政府がその赤字を返済できずに、積みあがっていることになります。政府の借金は、基本、インフレでしか返せません。が、1998年からデフレなので、政府は借金を返せずに、借金が積みあがっています。

政府が黒字になるというのは、バブルの頃のイメージです。過剰な不動産投資や株式暴騰などが起きるので、黒字では、経済は不安定になります。

国内の閉じた経済空間では、使える貨幣は円のみです。 このような経済の場合、 誰かの借金は、誰かの貸出です。(海外収支がトントンの場合)

借金するには、誰かが貸出しています。

民間企業の借金+民間家計の借金+政府の借金=民間銀行の貸出+中央銀行の貸出

という恒等式が成立します。

民間銀行の貸出ー(民間企業の借金+民間家計の借金)
=政府の借金ー中央銀行の貸出

です。

現在は、 民間企業や民間家計が借金を増やさないで黒字のため 政府が借金を増やして、民間銀行が貸し出しています。

このような状態で、政府が借金をして、財政出動しないと 政府が財政出動している30兆円分が、GDPからなくなります。

だいたい、▲6%のマイナス成長になります。

マイナス成長になると、民間企業の売上が減り、一部の企業が 潰れます。そうなると、雇用者が失業し、民間銀行が不良債権を 持つことになります。つまり、経済が不安定になります。

政府は、経済を不安定にしたくないため、経済がマイナス成長に ならないように、赤字国債で支えています。

それがいまの日本の状況です。