2101-金融政策でインフレにはできない

Q :

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Ans :

金融政策では、インフレ・ターゲットは、達成することはできないのは、アベノミクス8年間で立証されました。金融政策は、徐々に見直されていますね。

市場に存在する貨幣(マネーストック)は、 民間銀行が発行する預金貨幣(信用貨幣)が90%?で 日本銀行が発行する現金紙幣が10%です。

日銀の金融政策は、 マネタリーベースという日銀と民間銀行のインターバンク市場を 刺激する政策で、市場(マネーストック)を刺激するのに、 ゼロ金利やマイナス金利などをしましたが、想定する効果が でませんでした。

日本銀行が、市場紙幣を無理やり増やそうとしても、それを 国民に渡す手段がないのです。唯一の手段が、財政出動です。 新型コロナ下では、一律給付で、無理やり国民におカネを 渡しましたね。

ちなみに、渡し方は、預金通貨によりましたね。

政府が、国債を発行して、民間銀行からおカネを借りて、 そのおカネで財政出動して、一律給付しました。 (民間銀行の購入した国債は、日本銀行が、買取をすすめて 現在50%は、日銀が持っています)

一律給付は、おカネを刷っているのと同じことなのです。

市場のおカネを増やすには、民間銀行が貸し出す必要がある のです。

本来は、民間銀行は、企業への融資や、家計へのローンなどで おカネを増やすべきです。が、現在、融資やローンをする企業や 家計がなく、民間銀行はおカネの貸出先がないのです。 そのため、市場におカネが増えず、経済が活性化していません。 経済が活性化していないため、インフレにもなりません。

で、企業や家計が借金しない代わりに、政府が、民間銀行から おカネを借りて、使っています。これにより、市場におカネが 増えるのです。