2011-中小企業の生産性

Q :

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Ans :

企業の規模は、生産資本の蓄積と関係します。事業規模が大きければ、生産資本も大きくでき、生産設備に投資する金額も大きくできます。

設備資本に投資することで、機械化や自動化による生産性を上げることが可能です。

例えば、漁師さんでいうと 最新設備の魚群探知機や、網の巻き上げモータを2倍速くすれば、それだけ漁獲量が増える可能性が高くなります。 漁船を大型にして、遠洋まで長く航海すれば、それだけ漁獲量が増える可能性があります。が、遠洋にいくには、冷凍設備など、様々な投資が必要になりますし、乗組員もそれなりに増やさないといけません。

が、そのような投資がペイするのであれば、船を大きくし、乗り組みも増やして、遠洋まで出かけて、漁獲や売上を増やしていけます。

このように、投資を行うことで、家族でやっている漁船よりも、生産性を上げることができるのです。

上記は、漁船を例にしましたが、農業でも、製造業でも同じで、高額な設備や、大規模な生産、販売の仕組みを持つことで、生産性を上げることが可能です。

10人~50人以下の中小企業は、大規模な投資を行うことができず、非効率なのです。本来は、統合して、大規模化すれば、生産量を上げることが可能となるのです。

2011-資本主義における格差の拡大

Q :

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Ans :

① なぜアメリカは、上位1%の人達が下位99%の財布の半分も持っているのでしょうか?

ピケティ教授が、g<rの式を示したように、 利子は、経済成長よりも速く大きくなります。つまり、利子を生む資産は、 経済全体の成長よりも、資産の方が速く大きくなります。

資産はあればあるほど、リスクを回避するような投資が可能で、 資産を増やし続けることが可能のようです。つまり、資産があるほど、 その資産を確実に増やすことが可能です。

特に、2000年以降の金融の自由化で、金融資産が利益をもとめて、 全世界をさまよい、膨張しています。その結果が、アメリカの資産の カタヨリになっています。

② 日本も、そのようになりつつありますか?

日本の場合は、アメリカほど、資産が偏在していないので、現状は それほどではないです。 2000年以降に、新自由主義イデオロギーが、アメリカ、イギリス、 日本を席巻しましたが、現在は、いくつかの問題が発覚し、 修正資本主義への揺り戻しが起きています。

日本の場合は、新自由主義を徹底することができず、 修正資本主義な、大きな政府な政治形態です。

多分、相続税などに税率が上がり、配分の見直しがなされていくので、 アメリカのような資産格差は、発生しないのでは・・・と予測します。

ただ、アメリカは、資本家のロビー活動で、資本家に有利な新自由主義 のようなトンデモな経済思想が、蔓延して、今も問題が解決されていま せん。 新自由主義を無批判で受け入れるような政策には、国民が待ったをかける必要がありますね。

③ 資本主義が終わる時代って来ると思われますか?

資本主義は、私有財産制と自由交換市場により、経済を市場競争により制御するというものと認識します。

市場競争により、需要と供給をバランスすることで、資源の最適な効率的な利用が可能となるというのは、今のところ、正しいのではと判断されます。これも、人類が、過去の歴史の中で、市場とその交換手段として貨幣を採用してきたわけで、これ以上のものはないと思われます。

貨幣の形や、市場の形が変わっていく可能性がありますが、私有財産と交換市場というのは、残ると思われます。

2011-中小企業の再編は・・・・

Q :

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Ans :

  • 低成長分野に、既得損益で、しがみ付いているゾンビ企業を、統廃合すれば、その産業分野の生産性は上がります。

  • 低成長分野で、低賃金で働いている労働者を解放して、成長分野に労働者の移動を促せば、成長分野で働く労働者を増やすことができます。

  • 成長分野の産業が、活性化すれば、日本経済が活性化する可能性があります。

2011-最低賃金労働

Q :

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Ans :

対象の国の経済の状況によるので、一概に言えないと思われます。

現状の世界を考えると、人民の最低の人権を保証してない国である ことはあり得ないと思います。中国なら別ですが・・・

そのような国で、最低賃金と労働時間の制限を撤廃するとした場合

まず、過労死は増えますね。 日本人は、何故か、その会社だけしか自分の働く場所はないと考え、 パワハラ等があっても、働き続けて、自殺や過労死でお亡くなりになる 方がおられます。 その対策として、労働時間制限などが出てきたのですが、それを 撤廃すると、その問題がまた出現することになりますね。

最低賃金ですが、これは労働市場の状況によります。 牛丼屋のバイトでも1000円?の時給があるような国で、最低賃金の撤廃して、最低賃金でヒトを集めようとしても集まらない。となると、強制労働などのパターンで二束三文でこき使うという感じかな。働く場所がないなら、それでも働くヒトはいるかもしれないが、もっと時給が高いところに、移ってしまうね。 よく徒弟制度的なビジネスで、徒弟をこき使って、逃げられたみたいなことになりそう。それでも、働くメリットがあるヒトは、働くかもね。

すいません、感想でした。

2011-女性の就労

Q :

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Ans :

日本の65歳以下の労働年齢人口は、減少に転じています。

より、今まで、労働者として対象外であった方も、一億総活躍とか言って、勤労に駆り立てています。 今まで労働者でなかった方とは、子育てで仕事を離職してその後、仕事をしていない方とか、定年以降で再度仕事をしたヒトなどです。

このような方々は、どうしても低賃金から仕事を始めることになりますし、実際に、正規雇用よりも、パートやアルバイト的な仕事を求めていたりします。

アベノミクスの効果として、非正規雇用が480万人?増えたという統計があるが、いままで働いていなかったヒトに働く場所があることは、良いことと思われます。

もともと、女性の社会進出は、男女雇用機会均等法が始まりで、 これも、1990年より前は、労働者として対象外であった女性を、勤労に駆り立てることで、GDPを押し上げようとする資本主義的な思想です。

本当に、それが女性にとって良いことかは不明です。が、女性が男性と同等に社会にて活躍できるように整備されていきました。今でも、新内閣に女性の大臣が2名じゃ少ないとか、コメントされる方がいます。

女性がパートで働くことが、女性の社会進出とは、言わないような気がします。女性が、女性の持っている才能を生かして、社会にて、その才能を存分に発揮できることが、ポイントでは。

子育てのブランクで、結婚前までに身につけていたスキル等を活かせないパートに就くことは、社会進出とは言わない。

経済学的に見ると、雇用改善されており、アベノミクスは成功です。 GDPは、計画よりは伸びていませんが、マイナスではありません。

社会的に見ると、西洋の影響で、女性も高齢者も一億総活躍を、あたかも、女性にとっても高齢者にとってもいいとされていますので、それは成功だと思います。

が、本当に女性が、スキルを活かせているのかとか 本当に高齢者が、生きがいを持って活躍できているのかとか を、考えて、社会全体で、解をみつけていくしかないですね。

2011-戦後のg>r時代

Q :

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Ans :

戦後の70年間で、 修正資本主義から新自由主義までの資本主義な経済システムで、日本は運営されてきました。

その70年間に、高齢者は、高度成長とバブルにより、蓄財されてきました。ピケティ教授は、高度成長期は、世界史的にも、g>rであった特殊な時代であると指摘しています。

今の経済運営が、未だに、g>rの頃の経済理論や、その後の新自由主義的なトンデモ理論に引きずられたままです。

ただ、新自由主義もイギリスのEU離脱アメリカの自国第一主義で、揺り戻しが起きています。これからは、g<rの時代に、どう資源を配分して、人民が豊かに暮らすかを、経済学は検討するようになるのではと思います。あと、30年くらいかかるかも。

ちなみに、現代は、お墓の概念が変わりつつあります。共同葬、自然葬などもありますので、墓標だらけにはならないでしょう。