2009-QA::経済大国に日本が復帰することはあるか?

Q :

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

Ans :

経済的な大国とは、人口に依存してますね。国内の人口が大きければ、それだけ、国内消費量が大きくなり、GDPは増える。

日本は、人口1億2千万人で、GDPは3位。経済的な大国ですね。GDPが10位以内なら経済大国と言えるのでは。

よく一人あたりのGDPが低いっていうが、一人あたりのGDPが高い国って本当に良いのかな。ヒトは稼いだカネの7割は消費に回すもの。消費しなかったら、何のために働いているか、分からないから。で、一人あたりのGDPが高いって、つまりは、7割消費する際に、使うバランスで考えると、多分、生活必需品とかが高いのではないかと推測される。

消費を、嗜好品や贅沢品・贅沢なサービスに割り当てているから、一人あたりのGDPが高いとは・・思われない。

日本は、デフレで、生活必需品が安いので、暮らしやすいのでは。

同僚を見ていると、子供の教育費におカネをかけていたり、4000万〜5000万の住宅のローンを払っていたりで、きゅうきゅうしているが・・・

足るをしり、そこそこの教育、郊外の3000万円の中古マンションなどで済ませておけば、老後資金、2000万円も問題なく貯まる。

すいません、話がずれました・・・

上記のような形で、生活水準を意味なく上げて、それで一人あたりのGDPが高いというのは、国民の幸せからみると意味がないと考えます。

で、日本の産業ですが、80年代までは、新興国の工業化が進んでなく、Globalizationも先進国の間だけでした。その頃、製造業、輸出産業で、経済が伸びたのです。が、今は、生産技術の自動化により、設備があれば、グローバルにどこでも、それなりの品質の製品が生産できます。このような場合、生産がグローバルに最適化され、人件費の安い国が競争力を持ちます。

つまり、機械による自動化が可能な分野と、その組立による最終製品化をする産業は、日本では立ち撃ちできません。

この分野の国際的競争力は、今後も取り戻せません。

ただ、組み立て製造業以外の製造業は、日本は強いですよ。産業機械とか、工業材料とか。例えば、フッ化水素など。

バブル期は、不動産価値のバブルにより起きた好景気であり、それが経済大国とは関係ありません。

不動産価値が高騰した結果、従業員の給料水準が必要以上に上がり、バブルが弾けても、給与水準が見直されず、その後、氷河期とか、2010年以降は給与が下がっていくとかの事象につながっています。

日本は、今後も、十分、世界において、経済的な優位を保つ位置であると思いますよ。

ちなみに、全世界に売れるものを作るのが、世界的に売上を伸ばすことになる。

アメリカのGAFAは、席巻してますね。日本のIT企業は、GAFAほど事業に投資しておらず、10歩後ろを歩いている感じで、もうIT分野では立ち撃ちできません。

で、あと全世界に売れるもの・・・て、思いつきません。 日本の強い、生産設備や工業材料は、全世界に売れるというものではないし。

工業材料が、全製品に搭載されるというストーリはありか。NANDメモリとか・・・。先端の部品は、投資競争が激しく、日本が優勢を保てるかは、経営力にかかってそう。

全世界を相手にできる新たなテクノロジーを、日本で、生み出せるかが鍵かな