2009-QA::投資と経済成長

Q :

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

Ans :

スタートアップの9割は、投資を回収できない。

より、一般的な企業でも、スタートアップ的なリスクを含む開発投資は、9割がた回収できないし、実際、大企業では、よほど、創業的な精神のあるメンバーが主導しないと、投資を回収できない。

つまりは、企業は、現状維持、現状の商領域で、シェアを確保する(寡占化)という方針になる。

回収できない投資を、無駄遣いとするかは、別にして、リスクを容認し、チャレンジする文化がないと、経済は成長しない。

産業領域は、新たな破壊的技術が起こることで、その領域を広げていくもので、日本では、バブル崩壊後、リスクをとった投資を、経営者が行わなくなって久しい。

日本の停滞は、企業が借金をしてまで、リスクに投資するという行動をしなくなったから。

ただ、日本市場を相手にすると、経済規模は、少子高齢化で成長は難しく、自ずと、海外市場をターゲットにすることになるが、海外市場は、コスト競争がきびしく、先進国の人件費では競争力のある価格の製品を作ることはできない。より、海外市場のために、海外に工場を作り生産することになるが、それは、日本の経済成長に寄与しない。

それは、海外で工場を作り、そこから海外に輸出する以上、得られるのはドルであり、そのドルはそのまま海外で使われる。ドルを円に換えると、円高になり、販売コストに跳ね返るため、ドルのまま利用する。

日本では、ドルは使えないため、ドルをもうけても、日本の成長には寄与しない。

すいません、話がずれました。

結論は、日本市場で、破壊的技術で、日本市場を成長させることができれば、それは無駄遣いではないが、現状の日本の企業は、開発投資に対するリスクを取らないため、破壊的技術を開発できない。中途半端な投資は、経済成長を起こさない無駄遣いと言える。徹底したリスクを取らない限り、無駄遣いでは、経済成長しない。