2011-感情・思考・意識・自我

Q :

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Ans :

人間の脳は、おおざっぱに、動物的な脳と、人間的な脳の2つの層でできています。 人間は、大脳皮質を発達させ、知能(考える力、人間的な脳)を伸ばしました。

感情は、動物的な脳が、刺激によって分泌する伝達物質の違いで、定常状態が、変化する現象です。ヒトは、定常状態を好むので、変化に違和感を感じます。「認知的不協和」と呼びます。

その変化に対して、ヒトはPositiveな衝動と、Negativeな衝動を感じます。Positiveな場合は近づこうとし、その状態が繰り返し起きることを好みます。 Negativeな場合は、逃げようとするか、それに抗します。(Flight & Fight)

Positiveな衝動は、Joy, Acceptance、Anticipation(わくわく),Surprize(どきどき)等 Negativeな衝動は、Sadness, Disgust(むかむか), Fear(びくびく), Anger等

その衝動を、「感情」 emotionと呼び、それにより即座にmotionを起こそうとするのが、動物的な脳です。Fastな脳と呼ばれます。

が、人間は、大脳の中に記憶を蓄積し、その記憶をもとに、刺激に対しての行動を、Pattern化しています。この際、Patternが自動的に呼び出されるようになることを習慣化された行動といい、それが無意識行われるようになります。Patternが無意識化されると、それを自動「思考」といいます?

人間は、大脳の中にある記憶と、外部から受けた刺激(情報)とをもとに、ある一貫性のあるPatternを捉えようとします。一貫性のある=定常的であるということです。得た情報と大脳にある情報であるパターンを導き出すことを、「思考」といいます。

ヒトは、1日に3000回?くらい思考していると言われます。刺激に対する行動選択をする際に、「思考」しています。

「意識」とは、ヒトが自分の知覚した刺激とその刺激に対する行動を、大脳皮質で処理することです。「無意識」とは、大脳皮質を介さず、処理することです。大脳皮質は、ヒトをヒトとならしめる人間的な脳で、Slowな脳と呼ばれます。

この脳は、定常状態を好みます。 そのヒトの大脳の中にある記憶で、自身の行動をPattern化するにあたり、一貫性のある行動や判断をするのが、定常的であり、認知的不協和を起こしにくいのです。

このような記憶により構成される定常状態を、「自我」と呼びます。

以上、私見です。

追記: つたない文書ですいません。

Fast & Slow Emotion & Motion Flight & Fight Conscious & Subconscious (意識と無意識) を対比しているつもりです。