2011-中国と日本とグローバル化

Q :

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

Ans :

グローバル化をしなければ良かったのです。

経済圏が、西欧、アメリカ等の先進国に閉じていた時は、 日本とドイツの製造業が席巻しました。

が、製造技術が進んで、製造工場が、自動化されたために エネルギーと、材料さえ調達できれば、どこでも製造が可能に なってしまいました。より、製造は、グローバルに最適化し、 日本国内の製造業は、空洞化しました。

現在、日本の製造業は、全世界で生産しており、製造業そのものは 円安でそれなりに利益を上げています。が、日本国内以外の 国外で、生産して、それを国外で販売しても、その売上は、ドル建て で、利益もドル建てになります。利益がドル建てだと、円安の場合は 円換算の利益は高くなりますので、製造業は、売上、利益が好調と なっています。

が、ドル建てのために、日本国内では、円でしか利用できないため、 製造業の利益は、日本国内に還元されていません。企業は、ドルのまま 運用し、そのお金をドルのまま、海外に投資しています。

で、日本の製造業が、今後、好調になっても、グローバルで最適化を 目指している以上は、日本国内には還元されません。

日本の国内のGDPの70%は、サービス業になっています。サービス業は、ほぼ、国内を対象にした消費サービスですので、国内の消費が増えないと、生産が増えません。

グローバル化のため、サービス業も外国資本が入っています。その外国資本が、国内の雇用を創造しているなら良いですが、GAFAのように、国内の雇用を生まず、税金は日本に払わないという形態のグローバルIT企業がのさばっています。

サービス特にITサービスに関しては、外国資本が売上を伸ばし、それが、税金等で国内に還元されない状況です。

以上、製造業でも、サービス業でも、グローバル化が、国内の産業を育てない状況になっており、これを断ち切るには、日本ファーストな施策が必要になります。

が、新自由主義イデオロギーに毒されて、未だに、TPPのようなリカード的な自由貿易国益を生むと思っている方もいます。これから、きちんと見直しいく必要がありますね。