2010-日本とアメリカの起業に関する差

Q :

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Ans :

起業に対する環境の違いが大きいと思います。

日本の場合は、起業時に、借金を背負い、その事業がうまくいかないと担保を失い、人生から脱落するような状況になります。より、大きな借金はなかなか負えない。また、担保がある、信用がある状況でないと、大きな投資ができない。現代は、科学技術の発展により、技術開発の場合は、それなりに投資が必要で、それを製造技術まで高めるには、それなりの組織が必要です。より、起業から、販売、製造のルートを作り上げるまで時間がかかります。ITの発達により、少額での立上げも可能になりつつありますが・・・

アメリカの場合は、起業家が、借金を背負わず、エンジェルな資本家から、資金を調達する仕組みが構築されています。より、株式を資本家に売って、事業に必要な資本を形成して、事業を作り上げることができます。その事業がうまくいかない場合は、株式がパーになりますが、起業家の責任は限定されています。つまり、チャレンジしやすい環境であり、その上で、チャレンジして失敗しても、人生から脱落するということはなく、再チャレンジが可能です。

そのような環境の違いが、起業家を、次々と生み出せるか否かの差になっていると判断します。

アメリカは、ITバブルが弾けた頃から、スタートアップの死屍累々の失敗から学び、今は、スタートアップのマニュアルみたいなものも整備されてきています。

日本にも、そのマニュアルは輸入されていますので、今後は、成功するスタートアップも増えていくものと思います。

経済にもスタートアップを活用しようという機運もあります。

ただ、日本の場合は、まだまだ起業文化が熟成されていないため、表面上だけマニュアルをまねているだけで、実質的でコアな強みがないスタートアップが多いのも事実ですが・・・今後に期待ですね。