2011-経済学的なヒト

Q :

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Ans :

経済学におけるヒトは、 コストとベネフィットを比較して、

コストがかかるのを回避し、 ベネフィットが大きいかで、ベネフィットの大きい方を選択する ことを、経済的な合理性としています。

ただ、 一般的なヒトは、 ペインとゲインを比較して、 ペインを避けようとし ゲインを得ようとして行動します。

経済学の初期の頃の設定は、ヒトそのものを正しく設定できて いない。最近は、行動経済学という分野が出てきて、 ヒトの行動は、経済的な合理性ではなく、ヒトとしての Pain / Gainで行動することを経済学に取り入れようとしています。

経済的な合理性は、ある制約条件上で成立するRuleであり、 それを現実に適用しても、ある条件下以外では、成立しないものを 拡張して適用していることになる。より、誤った結論を導くことが 多いのです。

新自由主義イデオロギーが、誤った結論を出した良い例で、 1%の資本家が、世界の50%の富を保有することになりました。

ただ、損得勘定ができる方が、おカネが支配する現代社会においては 賢く生きているように、思う人も多いです。

リーマンショック時は、 リスクの大きい債券に投資することで、莫大な利益を得ることが 当たり前になっていました。その債券が不渡りになっても、 Too Bigで、破綻させずに、政府が救済することになりました。

で、リスクを取って投資して、莫大な利益を稼いで、それで 悠々自適な暮らしを得ている元CEOなどが、アメリカには いっぱいします。