2101-政府の財政政策

Q :

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Ans :

政府が行う政策は、 金融政策と財政政策です。

金融政策の目的は、物価の安定です。
財政政策の目的は、雇用の安定です。

財政政策で、経済成長を目指すということが30年間言われてましたが、
財政政策で、経済成長を達成したことは、ありません。
つまり、財政政策で、経済成長をすることは困難です。

経済成長のきっかけになるような規制緩和などが、政府にできる政策と思われます。

金融政策は、異次元量的緩和などアベノミクスの8年間で実施しましたが、インフレ目標を達成することはできませんでした。つまり、金融政策では、インフレを操作することは、不可能であることが判明しています。

ただ、円安にはできたので、今後は、その視点で金融政策がされていくと思われます。(為替市場介入は効果がないが、量的緩和は効果がある?)

財政政策は、恣意的に出動されるので、既得権益を生みやすいです。

日本の現在の産業は、以下の割合です。

農林水産業1%
製造業鉱業建築土木24%
第三次産業75%

製造業や建築土木に、恣意的におカネを回しても、効果が薄いのです。
金融がグローバル化する前は、財政出動が、日本国内で乗数効果で波及しましたが、1990年以降は、財政出動しても、おカネが日本国内で投資に波及せず、海外に投資が逃げてしまうため、効果が薄いのです。

で、定額給付などの一律配付や、GoToなどの産業分野を明確にターゲットした政策がうたれています。

失業率を2%まで下げるとすると、雇用者の賃金が徐々に上がり、それが物価を引き上げるようになれば、国内への投資が生まれ、経済成長につながると言われていますが、

アベノミクスは、2%まで失業率を下げましたが、現在、消費税10%と新型コロナによる自粛での消費低迷により、振りだしに戻りました。

今後の政策に期待したいですね。