2101-内生的貨幣供給

Q :

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Ans :

生産されている財の量が増えると、貨幣を増やさないと、貨幣の価値が相対的にあがり、インフレになります。

世界では、人口が増えると、その分、消費する財の量が増え、それにあわせて供給する財を増やさないと、財が足りなくなり、財の価値が相対的に上がりインフレになります。(これは、財が不足している場合です)

政府(中央銀行)は、財の量が増加するのにあわせ、貨幣の量を増やす役割を持っています。

貨幣を増やすには、中央銀行が、金融政策にて行えるとされていますが、 実際の市中の貨幣は、民間銀行の信用貨幣が90%?で、現金紙幣が、10%程度の割合です。

民間銀行の信用貨幣は、民間銀行が、万年筆マネーで、貸出先の信用を査定して貸し出すことで、無からお金を生成することで、増えます。

民間銀行の万年筆マネーは、貸し出す先がないと増えません。これを内生的貨幣供給といいます。

民間銀行の貸し出した信用貨幣は、例えば、5%の利息がつきます。貸し出された先は、その利息分だけ増やして、返済します。信用貨幣は、貸し出し先が倒産しない状況だと、基本、毎年、利息分だけ増えていきます。ちなみに、元本を返されると減ります。

現在の資本主義での金融資産は、毎年、利子分だけ膨張しています。ピケティ教授はそのことを、g<rが成立すると表現しています。

経済が供給量(需要量=所得)を増やすよりも、金融資産が利子で増えて膨張する方が大きいということを示しています。