2010-日銀による金利操作

Q :

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Ans :

市場に流通する貨幣を増やす(マネーストック:旧名マネーサプライを増やす)とは、民間銀行がお金を借りやすくして、企業がおカネを借りて使うことです。

民間銀行がお金を借りやすくすること、つまり「金利を下げる」ことで、企業がお金を借りて使うようになります。

市場に流通している貨幣の1割は、日銀券ですが、9割は、民間銀行が貸し出しにより作っている信用貨幣です。

日銀が市場の貨幣量を増やすことで、市場が刺激され、最終的には、民間銀行の金利が下がるようになります。

好景気は、市場が刺激されすぎて、貨幣流通が多くなる。つまりは、民間銀行が信用貨幣を発行しすぎる。バブルで、土地購入や株購入に、金融の貸し出しが増加したみたいなことになります。で、日本銀行を、金融を引き締めることで、景気を抑制しようとします。その際に、日銀が、金融を引き締める政策を打ちますので、金利は上がります。金利が上がると、利子の返済額が大きくなるので、企業は、あまりお金を借りなくなります。それにより、景気が抑制されます。

ちなみに、アベノミクスでは、異次元の量的金融緩和をして、市場に流通する貨幣を増やし、景気を刺激しましたが、企業は、投資をするために、民間銀行から借金をせず、結果として、信用貨幣は、想定ほど増えませんでした。で、インフレ目標を掲げていましたが、達成されませんでした。

日銀の金融政策だけでは、インフレにするまでの景気刺激はできないという結果になりました。