2010-中途半端な大きな政府

Q :

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

Ans :

全体として、ご質問の意味が理解できないのですが・・・

基本、小さな政府は、ゾンビな会社を、市場によって淘汰し、新たな事業分野にヒトを流動的に移動することを、良いとします。そのためのセーフティネットは用意しますが、基本的に、政府は市場に任せて、介入はしないという考え方です。

大きな政府は、税金をもとに、資源や所得の再配分に、政府が介入します。社会的な弱者を保証する仕組みがあり、それが、ゾンビな会社が市場から淘汰されるのを生きながらえさせている現状があります。

ゾンビな会社でありながら、淘汰されずに生き残っていけるなら、新自由主義的な政策も是でいいと思いますよ。ただ、ゾンビな会社が、社会情勢の変化についていけず、生き残らなかったら、それはしょうがないのです。

今回、インバウンド事業が、2年ほど停滞するのが明らかで、ゾンビな企業が淘汰されると思われます。日本政府は、Go Toなどで補助しますが、小さな政府なら、本来はそれをしない。

日本は、小さな政府ではないです。日本は、中途半端な小さな政府で運営しています。が、新自由主義を徹底できないために、社会に非効率が残り、しいてはそれが、国債発行高の積み上げに繋がっています。

新自由主義的な政策を是にするなら、徹底して、小さな政府で運営しないと効果がない・・・これが、新自由主義の結論かと思います。

ただ、新自由主義を採用しているアメリカ、イギリスで、自国主義保護主義)的な政策への揺り戻りが起きています。新自由主義は、2000年代の壮大な社会実験であり、うまくいかないことが、明確になりつつあります。

ただ、中途半端な小さな政府である日本の現状は、変えざるおえないですね。 ナイス!

ちなみに、 >コロナ禍の“今こそ”消費増税すべきだ =>これは、「大きな政府」で、税金で保証を!という発言で、新自由主義的ではないと思います。 あなたのご意見も、新自由主義の中での「大きな政府」的な政策を言及をしており、ごっちゃになっています。

中途半端な小さな政府で、税金を増やすことで財政バランスするのは、新自由主義的な政策ではないです。