2010-財政再建は必要か

Q :

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

Ans :

今、発行されている赤字国債を、全て返すのは、基本的には、不可能です。 赤字国債は、インフレにならない限りは、返せません。

政府の財政支出は、基本、赤字です。得る税収と、使う支出は、トントンは目指しますが、以下の式を考えると、赤字にならざるえないのです。

①民間企業の借金と利益 ②民間個人の借金と貯蓄 ③政府の借金と黒字 ④国際収支のプラマイ

①+②+③+④=ゼロ

現在、①②の民間が、借金をせずに、利益と貯蓄を増やしています。より、恒等式を成立させるには、③の政府の借金が増えている状況です。

財政を再建するとは、①②の借金を増やすことです。 つまり、財政再建を達成したという状態は、民間が借金をしまくる状況・・つまり、バブルの頃のイメージになることです。

実際、過去、財政が黒字化したのは、バブルの時です。

財政黒字化は、バブルのような経済状況じゃないと、達成できないです。

バブルのような経済状態は、新たな経済分野の成長により、民間企業が、設備投資や研究開発投資をバンバン行うようになることが求められますが、

どうすれば、そのような状態になるかは不明です。アベノミクスでも、成長戦略がうたわれましたが、対策は打たれませんでした。

ちなみに、赤字国債は、インフレにならないと返せませんと、記述しましたが。。。

政府の発行した赤字国債は、民間銀行が購入して、その結果、回りまわって、民間個人の金融資産になっています。

この民間個人の金融資産は、80%は、65歳以上の方が持っています。つまり、30年後に、この65歳以上の方がなくなられる際に、相続税として納税してもらえば、40%くらいは、国庫に戻ってくることが想定されます。

相続税の税率にもよりますが・・・・

少なくても、100年以内に、相続税で、民間個人の資産は、6割がた召し上げられるようになるので、赤字国債は問題ないです。

相続税が引き上げられると、ヒトは、生きているうちに、お金を使うようになり、市場が活性化されると思われます。

死んだら、政府に召し上げられる以上は、生きているうちに使うというインセンティブが働くと思いますよ。私見です。